株と弓道の共通点【小手先からくる崩壊】
こんにちは、わいちゃんです。
最近株をやっています。国内の個別株。
最近新NISAも始まり、株をするのはかなりメジャーで、友人との会話でも日経平均やばいよね、なんてライトに話したりします。しかしいくつかの企業をまとめてセット売りにしているインデックス投資を買うことが今のざっくりしたトレンドで、1つの会社に一極集中する個別株はリスクが高く、まだまだ少数派な印象です。
リスクを極力減らしたいなら、インデックス投資で間違いないことに賛成だけれど、私はお金を増やすこと以上に個別株の難しさと楽しさを少しずつ感じるようになってきました。
しかしやはり損をしたり、うまくいって利益を出せたりと投資成績はまちまちなのですが、弓道と株って結構似てるな〜と最近じわじわ感じるのです。
個別株と弓道なんて、マイナー×マイナーの話題で、興味を持つはもはやいないと思うのですが、私的にはすごく嬉しい気づきだったので書き残させていただきます。
株と弓道の共通点
弓道って簡単にいうと的当てゲーム。どんなフォームであっても、当てれば勝ち。だからフォームの美しさは試合では関係なし。へなちょこなフォームも美しいフォームも、試合では当たれば勝ち、外れれば得点にはならないシンプルなスポーツ。
しかし学生時代に師匠にしつこく言われた言葉が今でも頭に残っています。
「正しくないフォームで引いても的に当たることはある。しかし正しいフォームで引けば必ずあたる。」
どんなへなちょこフォームでも、まぐれで当たる時はある。
でも正しいフォームであれば、百発百中なのだ、と。
共通点は「小手先に頼ると崩壊する恐ろしさ」
弓道を始めたばかりのころ、小手先の技術に踊らされた時期がありました。
弓を引いてみたら、的から外れて、右側にそれました。
さあどうする。
私は右に逸れたなら的より左を狙えばいいと考えます。
すると今度は見事的にあたりました!スパン!と的を打ち破る音が気持ちいい。
的より左を狙えば、自分の場合ちょうどよく的に当たることを覚えます。
しかしもう一度矢を放ったら今度は的より上に矢が外れました。
さあ今度はどうする。
目的ではない何かを狙い始める
すでに的より左を狙っているのに、今度は上にずれたわけですから、先ほどの理論だと的左下を狙えば良いと考えます。まさに小手先。
そんなことを繰り返していると、気づけば的ではない何かを狙って打つことになるのです。これでは上達は見込めないですよね。
株も同じで小手先に頼ると崩壊する
株取り引きも弓に似ているのです。
的に向かって正しいフォームで矢を撃つ弓道のように
選んだ株をどのような理論で取引するのか考える。
弓道はすでに先人たちが研究をしていて正しいフォームが完成されており、学ぶことができる。
株も同様、絶対的な正解はないものの、先人たちが自身や歴史からみた取引の成功パターンを出してくれている本は何冊もあり、それらから学ぶことはできる。
なんとなく取引、なんとなく矢を打つ。
そうすると、予想外のところに飛んだ時にどこを修正すればいいか検討がつかなくなり、やがて崩壊するのです。小手先での修正を繰り返したフォームや取引理論は綺麗なものとは言えないのです。
結果ではなく、フォームを見続ける
「的に当てたい」「はやく的に当てたい」と自分の欲望に取り憑かれると、すぐに無残なフォームになります。そしてやはり当たらない。
だから試合の時も練習の時も、的に当たったかどうかをできるだけ考えないようにしていました。それよりも大事なのはフォーム。なぜならフォームが正しければ必ず当たると言われているからです。
だから当たった時も、今のフォームはいまいちだったと反省します。
的から外れたとしても、今のフォームはなかなか筋が良かったと自分を認めます。
そうやって結果ではなく、フォームを見続けると、自分の欲望に振り回されることなく、おのずと上達するようになりました。その意識をつくるのが本当に難しいのですけどね笑
株式市場でもフォームを見続ける
弓道は3年間していました。株はまだ3ヶ月程度。
それでもなんとなく、結果よりもフォームを重視することが上達への近道なんじゃないかと思ったりするのです。
そうはいっても株価とか市場は一人でコントロールできるものではないから、弓道同様百発百中というのは無理な話だと思いますが、どのように改善すればいいのか分からなくなるとんちんかんな取引に迷いこんでしまうことはないでしょう。
私は結果も大事だけど、過程も大事にしたい主義です。
だから自分の感性と合っているだけかもしれませんが、フォームを見続けるなら変に悩まず、迷走せず、毎日を楽しく取り組める気がします。