シンプルな材料でも待ち時間を作れば満足の仕上がりになる
こんにちは、わいちゃんです。
最近の興味はもっぱら楽々な料理。それも鶏胸肉の塩焼き。
沢山の材料や、工程をかけずとも、待ち時間さえ作れればびっくりするほど簡単に美味しく鶏肉料理ができてしまうという事実。これには最近腰をぬかすほどの経験でしたので、ココに残しておきたいと思います。
シンプルな材料でも待ち時間を作れば満足の仕上がりになる
下味をつけて一晩おく。
10分焼いたら、10分放置すれば完成です。
レシピにこのような「時間放置系」の言葉が出た時、私はいつも見なかった事にしていました。これが今は失敗の原因であるとわかります。時間をかけるかどうかで、仕上がりが全く違うのです。
鶏肉に苦手意識があったのに、今は一番好き
私は鶏肉料理が苦手でした。
どうも味が決まらないし、パサパサしていて物足りなく感じる。
一番好きなのが牛で、その次が豚。
たまに鶏肉を買うけれど、それもひき肉とか唐揚げ用とか小さく切られたやつ。
牛肉や豚肉の細切れはそのままフライパンで焼いて、塩胡椒とか焼肉のたれを掛ければもうそれだけで美味しい。だから好きだった。
しかし今は鳥のもも肉1枚でつくる料理が一番美味しく感じます。
卵をまぶしたり、焼肉のたれもなし。
塩味だけでびっくりするほどしっとりして、牛にも豚にも負けない美味しさです。
恥ずかしながら私は長年鶏肉のようなタンパクな素材に関しては、あれこれとテクニックや沢山の調味料を駆使して「ごまかして食べるもの」と思っておりました。鶏胸肉を1枚塩だけでなんてあり得なかったです。ささみをボイルして食べるようなもので、ダイエッターじゃないのにそんなの寂しすぎる、罰ゲームのようなご飯だと思っていたのです。
必要なのか調味料じゃなくて、待ち時間だった
だから鶏肉を食べる時は、卵を絡めてみたり、美味しいスパイスや味の濃い調味料を使ってみたり、衣をつけて油で揚げたりして食べていました。
それももちろん美味しいけれど、必要な材料も道具も調理時間も多くなって疲れた日には腰が重くなる。だから豚肉や牛肉に自然と手が伸びる、そんな状態で数年過ごしました。
しかしあるレシピ本で、実際塩をまぶした鶏肉1枚を弱火で10分焼くだけで、人生で一番美味しい鶏肉料理ができました。私の価値観がガラッと変わった瞬間でした。
もし私のようにどうも鶏肉料理は苦手意識がある…という方へご紹介したい本がございます。
10品を繰り返し作りましょう~わたしの大事な料理の話
料理の原理原則をここまで書いてくれている本は、今回がはじめて。
眼から鱗が落ちまくりでした。
第10回料理レシピ本大賞in Japan2023【エッセイ賞】受賞の作品になります。
待ち時間が足りなかった私たち
こちらの料理では「放っておく」「一晩待つ」などの言葉が登場します。
鶏胸肉の塩焼き
鶏胸肉にした味をつけて「一晩放置」
調理する「30分前に冷蔵庫から出して常温に戻しておく」
フライパンに油を使わず「弱火で10分焼く」
フライパンの中で「10分放置」
とにかく待ち時間が長い。実際に手を動かしているのはトータル10分もない気がするけれど、食材を買ってから食べるまでに一晩と50分待ち時間がある。その間においしさの秘訣があるようなのです。
他の料理でも「10分蒸して、10分放置」とか、「20分弱火」とか平気で出てくる。
でもその放置している間、自分の手が空いているものだから私は仕事や本を読みながら手間のかかる料理ができてしまうのです。
時間をかけずに工程を複雑にしたから苦手になった
料理が苦手だと、長年思っていました。
しかし最近違ったのだな、と思う。
私は料理が苦手なのではなくて、沢山の材料・調味料・工程をかけるのが苦手なのでした。
魚の鱗をとったりするのも一苦労。
ハンバーグは食べるのは大好きだけど、お肉に色々と混ぜ込んで、周りに小麦やパン粉を纏わせて、そして高温の油で上げるなんて最後に出る洗い物のことを考えただけで目が周りそう。
作るのが苦手な料理でもう一つ思いつくには、ポテトサラダ。
こちらも食べるのは大好きで、居酒屋さんではついつい頼んでしまいます。
卵もじゃがいもも茹で時間が違う上に、それらを潰して、スライスしたきゅうりを入れてと工程が多すぎるのに、出来上がるのはメインではなくあくまでサラダ。
初めて作った時は、あまりの工程の多さに圧倒されて、2度と作るもんかと思いました。
たまには手残った料理も楽しいけれど、毎日の料理となると難しい。
だから時間が美味しくしてくれるレシピを探求すれば私でも続けられると思ったのでした。
高級な食材でなくても、複雑な調理工程がなくても、時間が美味しくしてくれるなんてびっくりです。本で紹介されていた鶏の塩焼きはもちろん、肉と野菜の2種炒め、カップ一杯の油で揚げ物、切り身魚でつくる蒸し物も絶品でした。
本を執筆してくださったウー・ウェンさんに感謝申し上げます。