傷と定着のはなし
こんにちは、わいちゃんです。
ネイルをセルフでしています。
ジェルネイルっていう、ライトで固めるタイプのやつ。
最近はネイルとか、まつ毛のパーマとかも自分でやる人が多いみたいです。
数年間ネイルサロンに行っていたのだけど、私は節約のためにやめた。
だってちっちゃいリボンのパーツをつけるだけで、プラス300円とかする。極力人様に頼るのではなく自分でできることをするのが節約の近道だ。
いろいろとセルフネイルを試行錯誤する中で、爪に傷をつけるとネイルの持ちが良くなることに遅ばせながら気付いた。
それってネイルに限った話じゃないよなあとふと思って、自分用にメモを残しておきます。
傷と定着のはなし
ジェルネイルってやったことありますか?
これが案外工程が多くて、時間がかかるんです。
だいたい両手10本の爪をシンプルなワンカラーネイルにしても、自分でやると1時間ぐらいはかかる。ネイルサロンにいっても大体1時間ぐらいだから、案外妥当な時間なのかもしれないです。爪に1時間。この忙しいと言われる現代で、1時間はなかなか時間をかけていると、私の感覚では思う。
それなのに、自分でネイルをすると、びっくりするぐらいすぐ取れる。
ドライヤーとか、寝ている間とか、仕事中にぽろと取れる。
ひどい時は翌日にとれる。
せっかく1時間かけてネイルしたというのに、翌日には一つだけネイルの取れた爪が気になってついつい眺めて残念な気持ちになってしまう。まだ取れていない爪がキラキラと輝いている分、剥がれた爪がすごく情けなく、下品に見えてくる。
だからネイル1ヶ月もたせるってすごい技術だな、と思った。
また取れてしまったネイルを修復する時間や自分のストレスとお金を天秤にかけると、ネイルサロンに数千円払うことも割りに合うような気もしてくる。さすがにパーツは高い気がするけど。
しかし私は節約の身である。
だからなんとかネイルを長持ちさせる方法をあれこれと試して、「傷をつける」ことがもっとも外せないことだったのだという事実にたどり着いた。ネイルを初めて1年ぐらいだってからのことでした。
定着させたいなら、傷が大事だった
ネイルサロンに行ったことがある人なら、なにを当たり前なことを今更、と思うかもしれない。
ネイルをする前、プロのネイリストさんは、機械を使って爪をすこし傷つけるのです。
サディングという技術で、爪に凹凸をつけることによって、ネイル液がその凹凸に引っかかることで取れにくくする技術。
プロのネイリストさんが爪を削っていたのを見ていたのに、自分で自分の爪を傷付けようとは思ったことがなかった。発想すら浮かばなかった。
綺麗にしたいはずなのに、一度傷つけること
そもそも爪を綺麗にしたい。だからネイルする。
それなのに、一度やすりのようなもので、がしがしと爪を削る。
さっきまでは鈍く反射していた我が爪が、どんどん白くざらざらしたものになって、最後には輝きはおろか爪のカスが溢れて汚くみえた。
どこまで削っていいのだろうかと素人目に不安になりながらも、おそるおそる180の荒さの爪やすりでとにかく凹凸をつけるために削ってみる。どうせ自分の爪だ。人体実験。
やすりで傷をつけた爪は、指でさするとざらざらしていた。
そうして傷をつけた後にネイルをしてみて、はや1週間。これが全くぽろと取れないのです。
いくつになっても傷を歓迎できる自分でいたい
一応言っておくと、この方法が正しいとは言っていません。
我が体をもって実験しただけで、みなさんやるとしても自己責任ですよ。
そんで傷をつけるとこんなにも、定着するのかとびっくりしていた時にふと思ったのが、「自分って最近傷おったっけ?」ということだった。
傷を負った後に、触れたものが今の自分にくっついている
小学生ぐらいの時は、何かしらが悔しくて、毎日のように泣いていた。
中学生も、多分そう。部活に怖い先輩がいた。
高校生の時は、受験で大きく傷ついた。
大学生は?これもコンペで何度もまけてボロボロになった。
傷つくと、成長する。とよく耳にする。
胸に手を当てて考えてみると、私大人になってからすごく傷ついていました。そもそもひどく傷ついてのがきっかけで、このブログを始めたのだった。思い返せば昔書いた記事は、自分が傷ついていると認められないほどに傷ついていたと思う。だから読んでいるこっちが辛く恥ずかしくなるほど。ザラッザラの爪みたいな状態だったのに。一応消していないけれど、消したい記事はたくさんある。
そして、傷つきまくっていた私には、手に取る本たちが傷に染み渡って忘れられい。本が今の私を作っているのかもしれない。
心がツルツルの時に本を読んでも、私の心には引っかからなかったと思う。
もし今辛いと感じることがあるなら、それはチャンスだ。
心にやすりがかかった状態だ。ざらざらの時。
そんな時は、どんなものに触れるのかがすごく重要だと思う。傷に流れ込んだネイル液がなかなか剥がれないように。
昔を振り返ると、傷ついたことばかりが思い出される。けれどその傷を癒した事柄は多分もっと今の自分に影響を与えている。傷ついた時に仕事や勉強救われた人は、もしかしたら仕事や勉強が自分の大切な存在になるかもしれない。私の場合はそれが本だった。それが今の自分にまだくっついているものなのかもしれない。